重要で非緊急な組織課題を塩漬けにしない
こんにちわ。組織開発 がミッションの人事グループ・組織開発室に所属しているてぃーびーです。
企業の中にはいたるところに様々な粒度の組織課題があります。そして組織課題には重要かつ非緊急なものがあります。そして、重要かつ非緊急の組織課題は取り組まれないまま塩漬けになりがちです。
この記事では重要かつ非緊急な組織課題の扱いについてまとめます。
アイゼンハワーマトリクスとは?
重要かつ非緊急な組織課題について考える前提としてアイゼンハワーマトリクスを紹介します。
アイゼンハワーマトリクス ( The Eisenhower Matrix )は課題の重要度・緊急度を四象限で分類する手法です。
組織課題の分類例
組織課題の例をアイゼンハワーマトリクスを元に分類してみます。
重要・緊急
- 重要なリーダーの退職による後任の任用
- 退職リスクにつながるメンバーのアラートへの対応
重要・非緊急
- 次世代リーダーの育成
- 長期的な採用戦略の策定
非重要・緊急
- 制度やルールに関する問い合わせへの回答
- 社内システムの軽微な不具合への解消
非重要・非緊急
- 実施で得られるメリットよりも対応コストのほうが大きい改善提案への対応
- 社内から問題提起があったが、対応により恩恵を受ける人がごく少数に限られる課題への対応
重要・非緊急な課題の扱い方
組織課題の中には重要だが、即対応しなくてもすぐには問題にならないようようなものがありがちです。アイゼンハワーマトリクスの分類のうち「重要・非緊急」に当てはまるものです。
そして「重要・非緊急」の課題は対応が後回しになりがちです。「重要・非緊急」に取り組むための対応としては
- 「非重要・緊急」の対応のうち、無理に対応する必要がないものは対応を保留にする。すべてを優先しすぎない
- 「非重要・非緊急」の課題を対応しない
- 「重要・非緊急」の課題の重要さについて「短期的な効果」だけではなく、「長期的な効果」について考える
- 「重要・非緊急」の課題が立ち消えないように課題管理をする
- 「重要・非緊急」の課題の優先順を判断し、着手する時期を調整する
- 「重要・非緊急」の課題に業務の一定時間を割り当てる
- 「重要・非緊急」に割り当てる時間を確保できない場合、既存の業務改善や業務の棚卸しに取り組む
などがあります。
まとめ
「重要・非緊急」の組織課題の扱いについてまとめました。
「重要・非緊急」の課題はあくまで緊急ではないだけど、重要なものです。継続的に取り組まなければ長期的にはリスクにつながったり、機会損失につながります。時間の流れや影響の広がりなども踏まえて、長期的な効果を予想した上で、計画的に時間を確保して実施していきましょう。そのうえで、短期的に必要なことに使う時間を重要・非緊急な課題に使いすぎないことも大切です。